ワタシのカレは生徒会副会長キック【九龍妖魔學園紀感想】

皆が聖剣伝説3に勤しんでる頃、私はスクエニの様々なやらかしから決別を公言していた手前、めちゃくちゃ悶え苦しんでいました。
だってあのリメイクずるいやん?
ゼノブレイドDEが合わず楽しんでいる皆を羨ましそうに指をくわえて眺め、今更「スクエニのゲーム買っちゃいました」とテヘペロするほど恥知らずにはなりたくなく(でも何度か転びかけた)、それを見かねたのかフォロワーさんがあるゲームを勧めてくださいました。タイトルの「九龍妖魔學園紀」です。
もう15年以上前のゲームのHDリマスター。売りとしてはフルボイス。
余談ダガーiPhoneでくーろんって変換しても九龍ってでないんですよ。でもくーろんようまがくえんきって変換すると九龍妖魔學園紀ってでるんです。

内容はオカルト色が強い学園ジュブナイル。一昔前の学園ものによくある「教師以上の強い権力を持った生徒会が存在する」コテコテな設定です。

トレジャーハンターである主人公は伝説の秘宝を求め日本にある学園に編入し隠された秘密を暴いていく・・・という内容です。
事件発生から事件解決までが1話としてまとめられており、昼間は学園アドベンチャー、夜は墓と呼ばれる遺構を探索するためよくペルソナ好きと相性がいいと言われています。世界観で最も近いのはペルソナ3でしょうかね。

ストーリーに絡む神話やオカルトに関しては神話はやや知識不足を感じ、オカルトに関しては荒唐無稽すぎるという否定的な感想です。
私はある程度オカルトに関する知識などを持ち得ており九龍妖魔學園紀のオカルト要素の根本はムーなどを源流としているように感じました。その最たるものが日本のピラミッド。あれを提唱した人はトンデモ論で有名な人です。それを持ち上げたのはムーといったオカルト雑誌で、私はオカルトは好きですがその手の「確証が得られない物を真とし読者を煽って金を稼ぐ」行為が大嫌いです。霊感商法と変わらないですからね。ムーなどで広まった「私の前世は云々」ってブームがありまして私も被害を受けました。そういう事もありまして、ストーリーや設定には拒絶感が強かったです。

キャラクタービジュアルは・・・うーん、これは好き嫌いが分かれそうだな。
多分2004年でも結構異質なビジュアルじゃないかと思っています。私個人の感想としては劇画ベースに感じ、女の子のキャラビジュアルが可愛くないどころか変顔が多い。反面男性キャラはとても魅力的に描かれており作品には女性ファンが多いというのも頷ける話です。皆守なんか声もマッチしすぎてますよね。

問題なのがUI。昔のだから~って声が聞こえてきそうですが、縦読みがメインのゲームで学園施設の説明が横読みだと「????」となる。統一感がないんですよね。あとバトルUIも見にくい。マップ縮小しなくてよくね?

バトルと言えばこのゲームのバトルは短時間で敵をさせるとハンターポイントが多く得られるので、そう言った意味で多様な戦略性があります。これがわかってくると楽しい。しかし低レベル、武器の少ない状況では出来ることは少なく、APボーナスが得られるキャラが仲間になることで開放される感じです。ただテンポが悪い。敵と遭遇した時に「敵と遭遇」「戦闘を開始します」「移動してください」と言ったボイスが終了しないと戦闘が始まらない。

これらの問題を含めて私が言いたいのは「これ、現代風にフルリメイクした方が絶対面白いでしょ」です。SFC聖剣伝説3がトライアルズオブマナになったように。
まあそこまで開発費がなかったというのは背景の写真を見て分かります。完全にファンアイテムだよなー、と。でももったいない。
だから機会があれば是非ともフルリメイクして欲しいものです。