ゼノブレイド2信者の私がDEを2時間で投げ出すに至った話【Xenoblade DefinitiveEdition】

本日発売のゼノブレイドDE。
私のTLでの評判は肯定的な物しかなく皆さん楽しんでいるようです。

かく言う私は2時間で投げました。ストレスが半端なかった。簡単に言うと合わなかった。

ゼノブレイドは2から入ったんですが、ニンダイの時に「これは絶対面白い」と思ったんですよね。
UIのお粗末さなど手放しで褒められるゲームではありませんでしたが、それでも終始ストーリーを追いたい衝動に駆られました。
エロ・・・・もとい魅力的なキャラ達が織りなす物語、それは素晴らしいものです。

その前作というのですから期待しない方がおかしい。私は元オススメプレイヤーで難しい、つまらないと言われるゼノブレイドのバトルはすんなり飲み込める適性があります。
周囲のゼノブレイド体験者も太鼓判を押している。もう期待に前のめりですよ。
一体どんな体験をさせてくれるのか楽しみでした。
発売日に有休を取って、チケットで購入して0時まで全裸待機(全裸ではない)。
まあここで自分の判断力が鈍っていたのだと思います。

DEを投げた理由は一つしかありません。
2時間プレイしてもストーリーが全くすすまない。
2時間と言えばVtuberの童田めいじーちゃんがゼノ2配信で一話、ホムラと出会ってメツを撃退してるところまで行くんですよ。
進まない理由は簡単。街の人の規模が大きすぎてメインストーリーの引き込みが甘かったから。

いきなりトリゴくらいの大きさの街に放り込まれ、メインストーリーのフラグのある場所がトリゴの入り口からスペルビアの基地までの距離(体感)まであり、そこに至るまでどえらい人数のNPCがいるんです。
NPCの中には名前がある人も何人もいまして、物々交換が出来たりします。
しかも質の悪いことに時間帯によっている場所が違ったり出現しなかったりする。昼夜だけならいいんですがほとんどのNPCの配置が時間帯で変わるんです。
当然受注、報告できるクエストも時間帯によっては出来ないことも。
2でも時間帯によって街の人の配置が変わりましたが、ここまで極端ではなかったと記憶しています。
更に2では考えられないようなおびただしい数のサブクエスト。

 信じられますか?これ最初の最初、本当の最初に目的地に行くまでに受注できるクエストの数なんですよ。どっちが本筋なんだよって思うくらいです。

「そんなのお前のプレイのしかたが悪いんだ、無視して行きゃいいじゃないか」

ご尤も。本来はそうあるべきなのでしょうが、私のように世界観を掴むために人と話し探索から入るプレイヤーもいるんです。私のようなある意味自由なプレイヤーをメインストーリーに沿うように導くのが導線です。その導線が街の規模の前に希薄になってしまっていた。
ゼノブレイド2ではアヴァリティアに到着後、目と鼻の先の交易所に行きそしてNPCとのイベント後会長の元に向かい、イーラのメンツと出会い、ここで自由時間。準備が整ったら冒険に出発という流れでした。
メインストーリーから逸れさせないとてもよく出来た導線です。
DEでは2の交易所に着くまでが2時間。さっきも言いましたが2時間もあれば1話が終わってます。それが全く引き込まれない。

「俺、何やってんだ?」

と考えると急に白けました。
街の規模で言うとGRAVITY DAZEも一つの街が相当の大きさですが、話せるNPCがほとんど無く背景でしたし、街を探索し駆け回るのが面白かったのは独特のアクションがあったからこそと言えます。
他にも探索した先に何かを見つける体験。これが探索の醍醐味と言えましょう。ゼノブレイド2で最初に訪れるアヴァリティアも採集場所、宝箱があちこちに置かれ、到達するルートを探したりと探索が楽しめました。
これがDEの最初の街にない。これほど探索に徒労感を感じることがありましょうか。
だからこそその反省点が2に活かされたのだと思いますが・・・・もしそうならDEで直そうと思わなかったのかと思う次第です。

ストーリーをここまで進めれば絶対面白いからと言う意見も頂きましたが、それは前時代的で今は違うと私は思っています。
去年どこかのゲームプロデューサーも同様のことを言ってましたが、最初に面白いと思わせなかったらそこで終わりなんですよ。
我々には選択の自由幅が広がり、積みゲーと呼ばれる現象が起こるほどに他にも面白いゲームはたくさんあるんです。
単にコレクションや自虐的な意味で積む奇人もいらっしゃるようですが・・・
だからゲームがプレイヤーに我慢や苦痛を強いる、それに伴い思い出を美化させる手法は通じにくくなっていると思います。

DEが合わない私は恐らく希なのでしょう。ツイート検索しても現時点でゼノブレイド経験者の肯定的なツイートしかありません。
中には「ゼノブレイドが合わない人はゲーマーとして致命的、合わない=可哀想が成立する」とまで言ってのけるツイートすらあります。
だけど私みたいに合わなかった人は他にもいるんじゃないでしょうか。ただ周囲の肯定的な空気に発言できないだけで。
もしいるなら、自分のその感覚は間違っていると思わないでください。それはただ単に合わなかっただけです。評判のいいゲームは必ず万人に合うというわけではないのですから。
寧ろ周囲の空気に流されないその感覚を大切にしてほしいと思います。